新刊案内:仙台西部宮城の歴史物語
2025年01月04日
新刊案内
仙台西部宮城の歴史物語―躍動する歴史と文化を探る―
本書は全5章からなる。第5章は増補版からの抜粋だが、第1章から第4章までは新稿である。第1章は広瀬川とともに。第2章は「仙台市、宮城町編入合併」。合併協議会の貴重な記録。第3章は「ふるさとに学ぶ」。歴史、文化、住民自治、地域の為に躍動する住民の姿を活写する。第4章は「生出、吉成、青野木、赤坂、高野原、みやぎ台」。第5章は「増補版」からの抜粋に写真と文章を追加した。これで仙台西部宮城地域(旧宮城町)の完全版が成った。
発行日:2024年12月刊行
著者:加藤榮一
発行所:蕃山房
判型:A5判
頁数:370頁
販売価格:1,430円(本体1,300円+税)
ISBN978-4-9912532-9-4 C0021
© KATO Eiichi
2024年12月25日
新刊案内 「大字誌両竹6」
タイトル:大字誌両竹6
発行日:2024年12月10日
編著者:西村慎太郎・泉田邦彦
発行者:只野俊裕
発行所:蕃山房
判型:菊判
頁数:102頁
定価:1,100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-9913882-0-0 C0021
東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故から13年。2024年2月29日に避難先への郵便転送の取り扱いが終了してしまいました。いまだに原発事故のため避難を余儀なくされている方がたも多い中の転送終了をどのように考えたらよいか。避難している人びとを切り離すことを日本政府が推進しているように見え、戸惑いと憤りを感じます。
『大字誌両竹』は全10号刊行予定のうち、折り返しを過ぎて第6号を発刊しました。今後の歴史の掘り起こしと現状報告にもご注目ください。
大字誌両竹6 もくじ
口絵 字壱丁田 字増田 字森合 字本町 字蛭田
『大字誌両竹』第六号刊行に際して 泉田邦彦・西村慎太郎
平成生まれの横山和佳奈氏から見た地域の光景 横山和佳奈(語り手)・西村慎太郎(聞き手)
昭和二十九・三十年の泉田家建て替え―記録・記憶・写真からひも解く― 泉田邦彦・泉田倭文子
火振りの思い出 藤本隆登
近代両竹の地廻り経済圏と泉田栄治郎醤油の成立 西村慎太郎
東日本大震災と原子力災害以後の両竹・中浜・中野地区に関する主な出来事(六)
「もろたけ歴史通信」vol.91-vol.110
2024年10月21日
新刊案内
古文書解読事始め
福島県大熊町の古文書で学ぶくずし字入門
なるほどお~ そおだったのかあ~ くずしもじい~
第一部は、「くずし字に触れよう」と題して、江戸時代の地域社会で用いられていたくずし字の基礎を学びます。第二部は、「大熊町の古文書に触れよう」と題して、実際の古文書を見ていきます。本書を通じて、福島県大熊町の歴史と文化、そして古文書に興味・関心を持って頂ければ幸いです。
編著者:大関真由美・菅井優士・西村慎太郎
協 力:福島県大熊町
発行所:蕃山房
判 型:B5判
頁 数:138頁
販売価格:1,320円(本体1,200円+税)
ISBN978-4-9912532-8-7 C0021
© Mayumi Ohzeki,Yuushi Sugai and Shintarou Nishimura
関連情報:
1.編著者の一人、西村慎太郎さんの活動紹介「西村慎太郎チャンネル」です。
https://www.youtube.com/channel/UCwErgw8YoNqmiuA_N4gSaBQ
2.西村さんが大熊町の古文書を解読するユーチューブ「毎日古文書DAY」を見ることができます。
2024年04月23日
新刊案内
江戸時代の後期、仙台城下の国分町にあった紙店の手代(店員)佐吉が著した随筆・紀行文です。本書には佐吉が描いた当時の仙台とその周辺の町が12点掲載されています。
『斎藤報恩会旧蔵史料叢書第1集 仙台町人の随筆・寺社参詣記』
発行:NPO法人 宮城歴史資料保全ネットワーク
編著者:齋藤善之
制作・販売:蕃山房
ISBN978-4-9912532-7-0 C0021
定価:1,835円[1,650円(本体1,500円+税)+185円送料]
判型:B5判
国分町には本屋(出版書肆)が多数おかれ、仙台藩の情報発信源でした。
佐吉は古川の「借家てうちんや」(提灯屋)養之助家に生まれ、幼名を幸四郎といいました。生年は寛政12年(1800)頃。
当時、川渡・鳴子温泉に11日間もの湯治旅行に出かけ、21歳の時にはいずれも近隣の日帰りながら年間12回におよぶ寺社参詣をするなど、近世後期の仙台商家の若い奉公人がこうした余暇活動を享受しうるゆとりあるものであったことが窺えて興味深い記録です。さらにこうした行動を記録し、和歌や俳句を詠み、自ら描いた挿絵を添えて随筆や紀行の著作としていたことは、近世後期の仙台商家奉公人の文化教養のレベルについても再考をせまるものといえます。
(本書は齋藤報恩会が旧蔵し、現在は仙台市博物館に所蔵されている史料群のうち、その一部を翻刻刊行するものです。)
2023年12月15日
新刊案内 「大字誌両竹5」
書名:大字誌両竹5
判型:菊判
編集者:西村慎太郎 泉田邦彦
発行者:只野俊裕
発行所:蕃山房
印刷所:笹氣出版印刷株式会社
製本所:新日本紙工株式会社
ISBN978-4-9912532-6-3 C0021
価格:1,285円[1,100円(1,000円本体+税)+185円送料]
東日本大震災の複合被災地、福島県双葉町と浪江町にまたがる両竹地区を定点として、その震災復興の現在と、震災前までの膨大な歴史と文化の蓄積を書籍として遺す活動を始めて5年が経ちました。本号には主幹である西村慎太郎氏と泉田邦彦氏の二論考と、福島県教育庁文化財課文化財副主査大栗行貴氏の論考、詩人の熊川多恵子氏の作品が掲載されています。
目次
口絵
字北観音堂 字南観音堂 字深町 字北細田 字南細田
『大字誌両竹』第五号刊行に際して 西村慎太郎 泉田邦彦
両竹地区での埋蔵文化財の復興調査について 大栗行貴
中世~近世初期の両竹村の武士と寺社 泉田邦彦
近代両竹・中野の水害と耕地整理 西村慎太郎
故郷に思いを馳せて 熊川多恵子(真奈美)
東日本大震災と原子力災害以後の両竹・中浜・中野地区に関する主な出来事(五)
「もろたけ歴史通信」vol.71-vol.90
2023年11月10日
新刊案内
江戸時代の商人の旅がよみがえる道中日記。
近江商人小谷屋の仙台店取締役
藤橋大治郎旅日記 道中諸用控
内容紹介:
藤橋大治郎(現在の山形県村山市楯岡の人)は、近江商人小谷屋の仙台出店に14歳で入店し30歳で取締役となった。翌年文政12年(1829)の9月から12月まで3カ月に及ぶ旅をする。近江国日野の近江屋本家への取締役就任の御礼挨拶、そして各地の取引先への顔見せや挨拶を兼ねた道中であった。その行程上にある神社仏閣に参詣し、名所旧跡を観光した。
サブタイトル:近江商人小谷屋の仙台店取締役
タイトル:藤橋大治郎旅日記 道中諸用控
定価:2,385円[2,200円(本体2,000円+税)+185円送料]
判型:A4判
頁数:70頁
監修:斎藤善之(東北学院大学)
発行:特定非営利活動法人NPOみなとしほがま
編集:NPOみなとしほがま古文書部会
制作:蕃山房
ISBN987-4-9912532-5-6 C0021
2023年10月11日
絶賛発売中
トルストイに導かれて絶対的非暴力の道を歩む、若き北御門二郎の戦中の記録
― 没後20年を迎え、よみがえる自由を求めた魂の叫び —
『北御門二郎戦中日記1937-1945』
「日記は私のライフワーク」と語っていたように、北御門二郎は十代から膨大な量の日記を残しています。
その中から、戦後、トルストイ翻訳家として活動する礎を築くことになる揺籃期=戦中の生活と思索を余すところなく記録した日記を刊行します。
著 者 北御門二郎
編集者・発行者 齋藤雅子
発行所 蕃山房
A5判 総頁790頁 並製本
定価 6,900円[6,380円(5,800円本体+税)+520円送料]
ISBN978-4-9912532-4-9 C0095
予約受付 蕃山房購入サイト
2023年02月08日
新刊案内
地域フィールドワーク実践入門─地域探究の道しるべ─
編著者 :佐々木秀之 中沢峻
発行所 :蕃山房
定価1,210円(本体1,100円+税)
ISBN978-4-9912532-1-8 C0036
注目の「地域おこし」や「探求学習」のキーワードは『地域フィールドワーク』
近年、高等教育では地域をフィールドとする科目が数多く設定され、専攻に関わらず多くの学生が地域系科目を履修しています。
さらに、高等学校においても、2022 年度における学習指導要領の改訂によって探究学習が本格的に導入されます。「地域フィールドワーク」はその推進のための重要なキーワードとして注目されています。
少子高齢化や過疎化など、多くの課題を抱える地域は、ともすると「何もない」とみられがちですが、少し見方を変えるだけで、可能性の宝庫となります。先入観を取り払って、地域をみつめてください。時には立ち止まって、普段と違った角度から地域を眺めてください。きっと何かがみえてくることでしょう。
本書が、皆さんが普段と異なる視点で地域をみつめるきっかけになるとともに、地域学修への入り口となり、ひいては専門的な学修へとつながるガイドブックになれば幸いです。
2022年12月04日
新刊案内 「大字誌両竹4」
『大字誌両竹』4
編著:西村慎太郎・泉田邦彦
判型:A5判 単行本ソフトカバー
頁数:98頁(口絵カラー8頁)
発行所:蕃山房
定価:1,100円 税10%
ISBN978-4-9912532-2-5 C0021
「『大字誌両竹』第四号刊行に際して」より
新型コロナウイルスの影響下での生活も3年目になり、コロナ禍における生活様式や、それを踏まえた生活が「日常」になりました。一方、東日本大震災から11年が経ち、「非日常」であった原発事故後の生活や風景の変化が見慣れたものとなり、原発事故以前の「日常」を以前よりも遠く感じるように思います。
本号では、先祖が明治時代に両竹村へ移り住んだ村津寛さん、双葉南小学校長を退職後、東日本大震災・原子力災害伝承館に勤務されている、双葉町両竹の泉田淳さんの論稿を掲載しています。
さて、大字(江戸時代の村)単位で歴史をまとめ、後世に継承しようとする取り組みは、原発事故被災地を超え、全国的な広がりをみせています。各地区の大字誌編纂が進むことにより、その総体として、より密な町単位の歴史を描くことができるかもしれません。今後も大字誌編纂の動きが活発化することを期待しつつ、『大字誌両竹』に取り組んでいきたいと思います。
もくじ
口絵 字長沼字カブメキ、字持平字佛道、字北八斗蒔字小和田、字南八斗蒔字的場
『大字誌両竹』第四号刊行に際して 泉田邦彦 西村慎太郎 12
村津家について 村津豊 14
双葉町両竹地区における津波 泉田淳 26
北・南標葉郷の沿岸部について
─南相馬市博物館蔵「紙本著色奥州中村藩領域沿岸図」を手掛かりに― 泉田邦彦 40
両竹村の地籍帳・地籍図・丈量帳(二) 西村慎太郎 58
東日本大震災と原子力災害以後の両竹・中浜・中野地区に関する主な出来事(四) 74
「もろたけ歴史通信」vol.51-vol.70 76
2022年06月10日
新刊案内
この度、福島県富岡町よりご依頼をいただき、『小良ヶ浜』の制作に携わる機会をいただきました。
本書の閲覧、ご購入については、富岡町教育委員会にお問い合わせください。
なお、蕃山房ホームページでは、「立ち読み」コーナーを設けましたので、わずかな頁ですがご覧ください。
『小良ヶ浜』
発行者:富岡町教育委員会
協 力:小良ヶ浜行政区
製 作:蕃山房
印 刷:日進堂印刷所
書籍設計:杉下城司
判 型:A4判
総 頁:264頁
製 本:並製本 糸綴 見返付
加 工:表紙マットPP貼 タイトル墨グロス箔
お問合わせ:とみおかアーカイブ・ミュージアム
0240-25-8644
「刊行に寄せて」より
今回の東京電力の事故で小良ヶ浜の歴史がぷつんと尻切れトンボになるのは一番寂しい。ぜひとも昔からの小良ヶ浜行政区を知っている地元の皆さんに協力願って残したいと思いました。
やはり、先祖が小良ヶ浜で歩んできた道ですから、それを子供たちや孫たちに「小良ヶ浜行政区というものはこれだけのものがあったんだ」とつないでいくために、半永久的に本として残したい。(佐藤光清)