新刊案内:大字誌両竹

2023年12月15日

新刊案内 「大字誌両竹5」

書名:大字誌両竹5
判型:菊判
編集者:西村慎太郎 泉田邦彦
発行者:只野俊裕
発行所:蕃山房
印刷所:笹氣出版印刷株式会社
製本所:新日本紙工株式会社
ISBN978-4-9912532-6-3 C0021
価格:1,285円[1,100円(1,000円本体+税)+185円送料]

東日本大震災の複合被災地、福島県双葉町と浪江町にまたがる両竹地区を定点として、その震災復興の現在と、震災前までの膨大な歴史と文化の蓄積を書籍として遺す活動を始めて5年が経ちました。本号には主幹である西村慎太郎氏と泉田邦彦氏の二論考と、福島県教育庁文化財課文化財副主査大栗行貴氏の論考、詩人の熊川多恵子氏の作品が掲載されています。

目次
 口絵
  字北観音堂 字南観音堂 字深町 字北細田 字南細田
 『大字誌両竹』第五号刊行に際して 西村慎太郎 泉田邦彦
 両竹地区での埋蔵文化財の復興調査について 大栗行貴
 中世~近世初期の両竹村の武士と寺社 泉田邦彦
 近代両竹・中野の水害と耕地整理 西村慎太郎
 故郷に思いを馳せて 熊川多恵子(真奈美)
 東日本大震災と原子力災害以後の両竹・中浜・中野地区に関する主な出来事(五)
 「もろたけ歴史通信」vol.71-vol.90

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2023年11月10日

新刊案内

江戸時代の商人の旅がよみがえる道中日記。
近江商人小谷屋の仙台店取締役
藤橋大治郎旅日記 道中諸用控

内容紹介:
藤橋大治郎(現在の山形県村山市楯岡の人)は、近江商人小谷屋の仙台出店に14歳で入店し30歳で取締役となった。翌年文政12年(1829)の9月から12月まで3カ月に及ぶ旅をする。近江国日野の近江屋本家への取締役就任の御礼挨拶、そして各地の取引先への顔見せや挨拶を兼ねた道中であった。その行程上にある神社仏閣に参詣し、名所旧跡を観光した。

サブタイトル:近江商人小谷屋の仙台店取締役
タイトル:藤橋大治郎旅日記 道中諸用控
定価:2,385円[2,200円(本体2,000円+税)+185円送料]
判型:A4判
頁数:70頁
監修:斎藤善之(東北学院大学)
発行:特定非営利活動法人NPOみなとしほがま
編集:NPOみなとしほがま古文書部会
制作:蕃山房
ISBN987-4-9912532-5-6 C0021

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2023年10月11日

絶賛発売中

トルストイに導かれて絶対的非暴力の道を歩む、若き北御門二郎の戦中の記録
― 没後20年を迎え、よみがえる自由を求めた魂の叫び —


『北御門二郎戦中日記1937-1945』

「日記は私のライフワーク」と語っていたように、北御門二郎は十代から膨大な量の日記を残しています。
その中から、戦後、トルストイ翻訳家として活動する礎を築くことになる揺籃期=戦中の生活と思索を余すところなく記録した日記を刊行します。

著 者 北御門二郎
編集者・発行者 齋藤雅子
発行所 蕃山房
A5判 総頁790頁 並製本
定価 6,900円[6,380円(5,800円本体+税)+520円送料]
ISBN978-4-9912532-4-9 C0095
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2023年02月08日

新刊案内

地域フィールドワーク実践入門─地域探究の道しるべ─
編著者 :佐々木秀之 中沢峻
発行所 :蕃山房
定価1,210円(本体1,100円+税)
ISBN978-4-9912532-1-8 C0036

注目の「地域おこし」や「探求学習」のキーワードは『地域フィールドワーク』
 近年、高等教育では地域をフィールドとする科目が数多く設定され、専攻に関わらず多くの学生が地域系科目を履修しています。
 さらに、高等学校においても、2022 年度における学習指導要領の改訂によって探究学習が本格的に導入されます。「地域フィールドワーク」はその推進のための重要なキーワードとして注目されています。
 少子高齢化や過疎化など、多くの課題を抱える地域は、ともすると「何もない」とみられがちですが、少し見方を変えるだけで、可能性の宝庫となります。先入観を取り払って、地域をみつめてください。時には立ち止まって、普段と違った角度から地域を眺めてください。きっと何かがみえてくることでしょう。
 本書が、皆さんが普段と異なる視点で地域をみつめるきっかけになるとともに、地域学修への入り口となり、ひいては専門的な学修へとつながるガイドブックになれば幸いです。

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2022年12月04日

新刊案内 「大字誌両竹4」

『大字誌両竹』4

編著:西村慎太郎・泉田邦彦
判型:A5判 単行本ソフトカバー
頁数:98頁(口絵カラー8頁)
発行所:蕃山房
定価:1,100円 税10%
ISBN978-4-9912532-2-5 C0021

「『大字誌両竹』第四号刊行に際して」より

 新型コロナウイルスの影響下での生活も3年目になり、コロナ禍における生活様式や、それを踏まえた生活が「日常」になりました。一方、東日本大震災から11年が経ち、「非日常」であった原発事故後の生活や風景の変化が見慣れたものとなり、原発事故以前の「日常」を以前よりも遠く感じるように思います。
 本号では、先祖が明治時代に両竹村へ移り住んだ村津寛さん、双葉南小学校長を退職後、東日本大震災・原子力災害伝承館に勤務されている、双葉町両竹の泉田淳さんの論稿を掲載しています。
 さて、大字(江戸時代の村)単位で歴史をまとめ、後世に継承しようとする取り組みは、原発事故被災地を超え、全国的な広がりをみせています。各地区の大字誌編纂が進むことにより、その総体として、より密な町単位の歴史を描くことができるかもしれません。今後も大字誌編纂の動きが活発化することを期待しつつ、『大字誌両竹』に取り組んでいきたいと思います。

もくじ
口絵 字長沼字カブメキ、字持平字佛道、字北八斗蒔字小和田、字南八斗蒔字的場
『大字誌両竹』第四号刊行に際して  泉田邦彦 西村慎太郎 12
村津家について  村津豊 14
双葉町両竹地区における津波  泉田淳 26
北・南標葉郷の沿岸部について
 ─南相馬市博物館蔵「紙本著色奥州中村藩領域沿岸図」を手掛かりに―
  泉田邦彦 40
両竹村の地籍帳・地籍図・丈量帳(二)  西村慎太郎 58
東日本大震災と原子力災害以後の両竹・中浜・中野地区に関する主な出来事(四) 74
「もろたけ歴史通信」vol.51-vol.70 76

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2022年06月10日

新刊案内

この度、福島県富岡町よりご依頼をいただき、『小良ヶ浜』の制作に携わる機会をいただきました。
本書の閲覧、ご購入については、富岡町教育委員会にお問い合わせください。
なお、蕃山房ホームページでは、「立ち読み」コーナーを設けましたので、わずかな頁ですがご覧ください。

『小良ヶ浜』
発行者:富岡町教育委員会
協 力:小良ヶ浜行政区
製 作:蕃山房
印 刷:日進堂印刷所
書籍設計:杉下城司
判 型:A4判
総 頁:264頁
製 本:並製本 糸綴 見返付
加 工:表紙マットPP貼 タイトル墨グロス箔
お問合わせ:とみおかアーカイブ・ミュージアム
      0240-25-8644

「刊行に寄せて」より
今回の東京電力の事故で小良ヶ浜の歴史がぷつんと尻切れトンボになるのは一番寂しい。ぜひとも昔からの小良ヶ浜行政区を知っている地元の皆さんに協力願って残したいと思いました。
やはり、先祖が小良ヶ浜で歩んできた道ですから、それを子供たちや孫たちに「小良ヶ浜行政区というものはこれだけのものがあったんだ」とつないでいくために、半永久的に本として残したい。(佐藤光清)

「ちょっと立ち読み」

2021年12月14日

新刊案内 「大字誌両竹3」

『大字誌両竹3』
編著:西村慎太郎・泉田邦彦
発行所:蕃山房
ISBN 978-4-9911802-4-8
¥1,100円(税10%)
判型:A5判 単行本ソフトカバー
頁数:88頁(口絵カラー4頁)

「『大字誌両竹』第三号刊行に際して」より
第三号からは中野・中浜地区にまで広げて大字誌を編んでみることにしました。これは中野・中浜地区が生活圏・文化圏ともに両竹地区と大変近く、両竹地区を理解する上でも有効だと判断したためです。一方で、海岸防災林の整備に伴い中浜・中浜南川原の共同墓地が「墓じまい」することなど、改めて、住民にとっての「復興」とは何なのか、先人たちにとっての「復興」とは何なのかを考えさせられる一年でした。

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2021年09月20日

限定5部販売ー『小畑富蔵「西国道中日記」―江戸時代の旅、仙台からのお伊勢まいり―』もみじの会(代表 高橋陽一)編集

限定5部販売

品切れで、ご購入ご希望の皆様にご迷惑をおかけしていましたが、このたび5部限定で販売します。
売り切れになりましたらご容赦ください。

文政十三年(1830)十一月二十六日、富蔵ら一〇人は仙台城下を出立し、西国への旅に出ます。往路では、いわゆる江戸浜街道と東海道を利用して伊勢神宮から畿内に入り、金毘羅宮を参詣してUターンし、復路では中山道と奥州道中を利用して仙台に帰郷しました。
古文書サークルメンバーの手で当時の旅行記を解読した労作。全頁、原本写真と解読文が並列され、古文書解読の参考書にも最適。江戸時代旅行史研究の気鋭高橋陽一氏の解題が付きます。
蕃山房購入サイトからご注文を受け付けていますのでご利用ください。
1,500円 ISBN 978-4-9909853-4-9 C0021

蕃山房ホームページよりご購入下さい 小畑富蔵「西国道中日記」―江戸時代の旅、仙台からのお伊勢まいり―

2021年07月25日

新刊紹介 『増補 仙台西部 宮城と秋保の歴史物語―仙山交流 関山街道と最上古道』(8月10日刊行予定)

この一冊でわかる仙台西部。まなざしは仙山交流へも!!

版 型 A5判
頁 数 440頁
製 本 並製本アジロ綴じ
著 者 加藤榮一
発行所 蕃山房
定 価 1,980円(本体1,800円+税10%)
ISBN 978-4-9911802-2-4 C0021

[「増補刊行にあたって」より]
令和二年(二〇二〇)に『仙台西部 宮城と秋保の歴史物語 最上古道から現代まで』を上梓したところ、多くの皆様から感想や励ましの言葉を寄せていただいたことは望外の喜びだった。特に仙台と山形は古来より奥羽山脈を越えて太平洋と日本海をつなぎ、土地ごとに根付いた文化・経済・産業の交流が脈打っている所であることに着目いただいたことに感謝したい。そして、日本の近代化の中で健闘し、戦後復興の中で苦闘し仙台西部地域を切り拓き、現在の発展の礎となった人物や事々をもっと書き残すように背中を押してくださる声にできる限りお応えしたいと思い、増補の刊行を考えるに至った。

[増補版=初版+30項目超、+80頁超。]
目次
増補刊行にあたって
身近な地域誌の刊行をよろこぶ 平川新
はじめに
序章
第一章 仙台城 郷六 折立
第二章 落合 栗生
第三章 愛子
第四章 上愛子 倉内 白沢
第五章 大沢
第六章 定義 大倉
第七章 熊ヶ根
第八章 作並 新川
第九章 関山 東根
第十章 秋保湯元 境野
第十一章 秋保長袋
第十二章 秋保馬場
第十三章 秋保大滝 野尻
第十四章 二口峠 山寺 高瀬
第十五章 天童 山形
終章
跋    榮一さんと、愛子の教育 澤村 範子

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2021年03月09日

4月上旬刊行予定  先行予約開始しました

完売いたしました

『大津波と里浜の自然誌』

岡浩平・平吹喜彦 編

A5判 120頁(全頁カラー印刷・クータバインディング製本)
定価1,400円(本体1,273円 税10%)
ISBN978-4-9911802-0-0 C0040
デザイン:赤谷加奈
発行所:蕃山房 090-8250-7899 (mobile phone)

東日本大震災の被災地、宮城県仙台市宮城野区岡田新浜地区。被災直後から復興の進め方が種々議論され、町内会組織が中心となった現地再建への挑戦がなされてきました。そこに編著者たちは生態学という視点をもって復興活動に参加しゆくことになります。
特色ある「生物と環境が織りなす、しなやかな編み目としての生態系」がいくつも連なる海辺=砂浜海岸エコトーンでは、自然の理にかなった対応によってこそ、安定した防災効果や多様な生物資源・景観、多彩な地域文化といったさまざまな恵みに、末永く授かることができるに違いありません。これは、国際連合が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」、あるいは世界中で採用され始めた「健全な生態系を活用した災害リスク低減施策(Eco-DRR)」や「グリーン インフラストラクチャー」の考え方に合致するものです。
生態学の知見と住民の郷土愛が取り組んだ震災復興の記録。