新刊案内:大字誌両竹

2022年12月04日

新刊案内 「大字誌両竹4」

『大字誌両竹』4

編著:西村慎太郎・泉田邦彦
判型:A5判 単行本ソフトカバー
頁数:98頁(口絵カラー8頁)
発行所:蕃山房
定価:1,100円 税10%
ISBN978-4-9912532-2-5 C0021

「『大字誌両竹』第四号刊行に際して」より

 新型コロナウイルスの影響下での生活も3年目になり、コロナ禍における生活様式や、それを踏まえた生活が「日常」になりました。一方、東日本大震災から11年が経ち、「非日常」であった原発事故後の生活や風景の変化が見慣れたものとなり、原発事故以前の「日常」を以前よりも遠く感じるように思います。
 本号では、先祖が明治時代に両竹村へ移り住んだ村津寛さん、双葉南小学校長を退職後、東日本大震災・原子力災害伝承館に勤務されている、双葉町両竹の泉田淳さんの論稿を掲載しています。
 さて、大字(江戸時代の村)単位で歴史をまとめ、後世に継承しようとする取り組みは、原発事故被災地を超え、全国的な広がりをみせています。各地区の大字誌編纂が進むことにより、その総体として、より密な町単位の歴史を描くことができるかもしれません。今後も大字誌編纂の動きが活発化することを期待しつつ、『大字誌両竹』に取り組んでいきたいと思います。

もくじ
口絵 字長沼字カブメキ、字持平字佛道、字北八斗蒔字小和田、字南八斗蒔字的場
『大字誌両竹』第四号刊行に際して  泉田邦彦 西村慎太郎 12
村津家について  村津豊 14
双葉町両竹地区における津波  泉田淳 26
北・南標葉郷の沿岸部について
 ─南相馬市博物館蔵「紙本著色奥州中村藩領域沿岸図」を手掛かりに―
  泉田邦彦 40
両竹村の地籍帳・地籍図・丈量帳(二)  西村慎太郎 58
東日本大震災と原子力災害以後の両竹・中浜・中野地区に関する主な出来事(四) 74
「もろたけ歴史通信」vol.51-vol.70 76

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