お知らせ

2018年05月01日

『大字誌 ふるさと請戸』刊行

―「立見席」にたくさんの写真を載せていますので是非ご覧ください。

福島県浪江町請戸区住民の「請戸の歴史を後世に残したい」という強い思いが本書刊行への推進力でした。地震と津波と東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故による放射線汚染という複合災害を被災した請戸の住民は故郷を追われました。東日本大震災から7年が過ぎた請戸地区を訪れてみました。いたるところに禍々しい傷跡を残したままです。住民の姿を見ることはできません。かつてここに暮らしていた人々が訪れてくる姿を見るばかりです。
「この大字誌が請戸に住んでいた方々の貴重な思い出となり、ふるさと請戸を語る本になれば幸いです」(編集後記)。本書は、請戸区に暮らしていた人々の日常生活を郷愁編として、区民の声とたくさんの写真で編みました。そして請戸の歴史を、松下正和・泉田邦彦・天野真志・井上拓巳・西村慎太郎の気鋭の歴史家が、叙述をもってよみがえらせました。資料編には東日本大震災と請戸区民の行動、歴代区長、区議会、年表などの基礎資料が掲載されています。

『『大字誌 ふるさと請戸』
ISBN 978-4-9909853-0-1 C0021
発行者 大字請戸区長 鈴木市夫
発行所 蕃山房
書籍設計 杉下城司
私家版
本書は市販されません。請戸区民に配布するために製作されました。本書にご興味をお持ちの方は蕃山房にご連絡ください。発行者の大字請戸区へ紹介します。

「立見席」