お知らせ

2022年03月22日

新刊紹介

この度、東北大学災害科学国際研究所から佐藤大介氏(東北大学災害科学国際研究所 准教授)による翻刻本二編が刊行されました。
蕃山房はその制作に携わる機会をいただきましたのでここに順次紹介します。
ご興味のある方は、以下の東北大学機関リポジトリをご利用ください。

『丸吉皆川家日誌 天保編』
磐井郡藤沢町の商家・丸吉(まるきち)皆川家の当主が2代・約80年にわたって 書き残した日誌のうち、
天保4年(1833)~天保15年(1844)を中心とする時期の記録、約22万字分を翻刻。
藤沢町、さらには仙台藩や日本各地の社会・経済 の状況について克明に記録したもの。
論説2編で、記録の性格や丸吉皆川家日誌からみる天保飢饉下の人々の動向について論じる。
約500頁。

http://hdl.handle.net/10097/00134566

『仙台藩の洋式帆船 開成丸の航跡-幕末の海防構想と実践の記録』
幕末に仙台藩が独力で建造した洋式帆船・開成丸の建造経緯や運行を支えた藩の 海運システムを解明。
さらに背景として、艦隊建設を通じた藩の再建と体制改革を意図したことを明らかにした。
史料編では、万延元年(1860)冬から翌年春にかけての浦賀・江戸方面への航海の様子を綴った「ふなわたり日記」(仙台市民図書館所蔵)、
建艦を主導した仙台藩校養賢堂学頭・大槻習斎の関連記録、仙台 城下町商人の記録など初公刊史料を含む関連史料41点を掲載。
http://hdl.handle.net/10097/00134567