お知らせ

2017年05月23日

新刊案内『藩士・風間家の研究 福山藩(江戸定府)藩主譜代大名・阿部公御代御仕え 江戸時代から明治時代への変遷』(編著者・風間誠 蕃山房 2017)

ISBN 978-4-904184-88-2 C0023 ¥ 2700E

「はじめに」より
祖母風間増子は、「風間家文書」や風間家の残してほしい「遺品(書、写真など)」を筆者(誠)に管理するよう遺言している。
 とはいえ筆者も七〇歳を超え永遠に管理出来ないので、技術の仕事をしてきた筆者であるが、整理して後世の人に文書や遺品を残すことにした。(編著者 風間誠)

「刊行に寄せて」より
歴史は、いわゆる教科書に載るような偉人だけで作られているのではない。風間家の先祖のような、それぞれに個性をもった人々が、様々な活動をおこない、他者との関係を築いていったことが積み重なって歴史になる。そのことに関心を寄せる人の意志が、過去の営みを歴史に「する」のである。
 今回、風間家のご子孫みずからが歴史をまとめられたことは、もちろん風間家にとって一つの大きな「歴史」である。同時に、風間家の史料が、福山藩、江戸時代の武士の歴史、近代を生きた家族の歴史を考えるための「公の財産」として位置づけられたということである。これまで伝わってきた史料に加えて「未来の古文書」が出来た、ともいうべきだろう。これから自らの家の歴史をまとめようとする方々にとっても、一つの取り組み方として参考になるのではないだろうか。(東北大学災害科学交際研究所准教授 佐藤大介)